なぜ、この時期に花粉症Σ(・ω・ノ)ノ!?と思われる方もいると思いますが、花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)には、鼻の三大症状(くしゃみ・鼻水・鼻づまり)や目の症状(かゆみ・涙・充血)の他に、のどのかゆみ・痛み・下痢・微熱・頭痛などがあるためカゼと間違われるケースが多くあります
そもそも花粉症とは何なのかですが、アレルゲンとなる花粉の飛散がある季節に出るアレルギー性鼻炎のことを指します
現在、日本には60種類以上のアレルゲンとなる植物が確認されていて、12月を除きほぼ1年中花粉症になりえます
ちなみに、花粉以外のもの(ダニ・ハウスダスト・ペットなど)が原因で引き起こされる鼻炎のことを通年性アレルギー鼻炎と言います
秋は春に次いで花粉症の症状が出やすい季節で、飛散量は春には遠く及ばないにしてもアレルゲンとなる花粉を持つ植物の背丈が低いため症状が出やすい傾向にあります
更に、秋は夏の疲れが出やすく季節の変わり目で体調を崩しやすいため、カゼなのか花粉症なのか判断をつけることは非常に難しいです
多くの症状がカゼに酷似していますが、鼻水の状態や目や鼻のかゆみ、くしゃみの頻度でカゼか花粉症かを大方判断する目安にすることが出来ます
花粉症になってしまった場合、OTC医薬品ではどのように対応するかですが、鼻カゼの記事で出てきた抗ヒスタミン・抗コリンが基本となります
この他にも、血管収縮成分・抗アレルギー成分を使用することもあります
そもそも抗アレルギー成分とは何かですが...
抗ヒスタミン成分がヒスタミンの働きをBlockするのに対し、抗アレルギー成分は、ヒスタミンなどの化学伝達物質が、肥満細胞から分泌されるのを防ぐという働きがあります
つまり、抗ヒスタミンが出ている症状を抑えるのに対し、抗アレルギー成分は症状そのものが出るのを防ぐという働きがあります
カゼ薬の多くや眠気が出る鼻炎薬の多くに使われているものを第1世代抗ヒスタミン成分と言われているのに対し、抗ヒスタミン作用と抗アレルギー作用を併せ持つものを第2世代抗ヒスタミン成分と言います
第2世代抗ヒスタミン成分は中枢抑制作用(眠気)が比較的弱いと言う利点がある一方で、第1世代に比べて抗コリン作用が弱いと言う欠点があります
抗アレルギー成分
■クロモグリク酸ナトリウム(点眼・点鼻)
(例)ロートアルガードクリア
(例)エージーノーズ点鼻
■ペミロラストカリウム(内服・点眼)
(例)アレギサール鼻炎
(例)ノアールPガード点眼
★発症前からの服用が認められており、発症の1~2週間前からの服用が目安
■アシタザノラスト水和物(点眼)
(例)アイフリーコーワAL
第2世代抗ヒスタミン成分
■メキタジン(内服)
(例)ストナリニガード
★中枢神経抑制作用・鎮静作用が比較的弱い➡眠気が比較的少ない
■ケトチフェンフマル酸塩(内服・点鼻・点眼)
(例)ザジテンAL鼻炎シリーズ
★中枢神経抑制作用・鎮静作用が強い➡眠気が非常に強い
■アゼラスチン塩酸塩(内服)
(例)スカイナーAL錠
★中枢神経抑制作用・鎮静作用が比較的弱い➡眠気が比較的少ない
★抗ロイコトリエン作用を持つ➡皮膚の症状にも適応あり
■エピナスチン塩酸塩(内服)
(例)アレジオン10
★中枢神経抑制作用・鎮静作用が弱い➡眠気が少ない
■セリチジン塩酸塩(内服)
(例)コンタック鼻炎Z
★中枢神経抑制作用・鎮静作用が弱い➡眠気が少ない
■フェキソフェナジン塩酸塩(内服)
(例)アレグラFX
★中枢神経抑制作用・鎮静作用が非常に弱い➡眠気が非常に少ない
■エバスチン(内服)
(例)エバステルAL
★中枢神経抑制作用・鎮静作用が弱い➡眠気が少ない
血管収縮成分(交感神経興奮・アドレナリン作動成分)
➡鼻粘膜の充血や腫れを抑えることで鼻づまりを抑える
■ナファゾリン塩酸塩(点鼻・点眼)
(例)ナザール「スプレー」
■フェニレフリン塩酸塩(内服)
(例)コルゲンコーワ鼻炎ジェルカプセル
■メチルエフェドリン塩酸塩(内服)
(例)ロートアルガード鼻炎内服薬ZⅡ
■塩酸プソイドエフェドリン(内服)
(例)エスタック鼻炎カプセル12
■テトラヒドロゾリン塩酸塩(点鼻・点眼)
(例)ベンザ鼻炎スプレー
▼塩酸プソイドエフェドリンは、平成26年6月12日施行の薬事法改正で大量又は頻回購入時の購入理由の確認(60日分以上)が義務化されました(店舗によって個数制限に違いがあります)
抗ヒスタミン・抗コリン成分が副交感神経を交感神経側に傾けるのに対し、血管収縮成分は交感神経側を更に優位にしてしまうため、排尿困難・高血圧・心臓病などの持病がある場合には服用は慎重にしなければいけません
(前回も登場した表ですが)無理やり交感神経をかなり優位な状態にすると考えると、出てくる副作用も分かりやすいと思います
★交感神経…心身を活発にする / 副交感神経…心身を休め回復させる
▼塩酸プソイドエフェドリンは前立腺肥大による排尿困難・高血圧・心臓病・甲状腺機能障害・糖尿病の診断を受けた場合は服用は禁忌なので注意が必要です
また、鼻炎症状を抑えるのにステロイド成分を使用することもあります
■オキシメタゾリン塩酸塩(点鼻)
➡鼻づまりに劇的な効果があり持続性がある(抗アレルギー作用はない)
(例)ナシビンMスプレー
★10~12時間以上の間隔を空けて使用すること
★連続して1週間以上使わないこと(再開する場合は2週間以上空ける)
★15歳未満の使用は不可
■ベクロメタゾンプロピオン酸エステル(点鼻)
➡抗炎症・抗アレルギー作用がある(オキシメタゾリンに比べ即効性はない)
(例)コンタック鼻炎スプレー<季節性アレルギー専用>
(例)ナザールAR<季節性アレルギー専用>
★3時間以上の間隔を空けて使用すること(最大4回/日)
★1年間に1ヵ月を超えて使用しないこと
★18歳未満の使用は不可
オキシメタゾリンとベクロメタゾンはプロピオン酸エステルは、アレルギー専用か否かの違いの他に即効性があるのか連続して使うことで効果を発揮するのかの違いがあります
ステロイド成分は使用間隔や期間に制限がありますが、非ステロイド成分の点鼻液はどうでしょうか(。´・ω・)?
3時間以上の間隔をあけて1日6回まで、長期服用は禁止と書いてありますが、具体的な期間は書かれていません
この「長期」と言う言葉がどのくらいを示すのかが曖昧なため、使うことで逆に鼻づまりがひどくなると言う点鼻薬依存に陥ると言う人が後を絶ちません
鼻づまり➡点鼻薬➡鼻づまり➡点鼻薬➡鼻づまり➡点鼻薬
と言うことを繰り返していると、薬剤で収縮した血管がリバウンドで更なる腫れを引き起こし、次第に効果を感じられなくなり、使用間隔がどんどん狭まり、点鼻薬を使用しないと常に鼻づまりが起こっているという恐ろしい状態に陥ります
「じゃぁ使うのを止めれば良いじゃん( ; ^ω^)」と点鼻薬依存になったことがない人は思うかもしれませんが、これは麻薬依存と同じでなかなか抜け出すことが出来ません
私も点鼻薬依存になったことがあり、苦労してやっと抜け出せたと思って気を抜いて使ったところ...また依存になってしまい抜け出すのに非常に苦労しました(*´▢`*)
添付文書の通り、「1回に1~2度ずつ鼻腔内に噴霧し、3時間以上の間隔をおいて、1日6回まで」の通り花粉シーズン中ずっと使い続けると点鼻薬依存に陥る可能性は高くなるため、この頻度で使うことはオススメしません
1シーズンに使用する個数は1商品のみに留め、1日使用量も用法容量に書かれている半分量に留めることで依存へのリスクを軽減出来ます
ここまで大まかに成分の解説をしましたが、花粉症には結局何が良いかですが...(15歳以上)
とにかく今すぐに鼻づまりだけを抑えたい
➡血管収縮・ステロイド成分配合の点鼻薬
(例)ナザール「スプレー」、ナシビンMスプレーなど

佐藤製薬㈱HPより引用 / 佐藤製薬㈱HPより引用
とにかく今すぐに鼻づまりを抑えたい(症状が出るのも抑えたい)
➡血管収縮成分・抗アレルギー成分配合の点鼻薬
(例)NEWエージーノーズ、ロートアルガードST鼻炎スプレーなど
第一三共ヘルスケア㈱HPより引用 / ロート製薬㈱HPより引用
ひどい鼻水・鼻づまりを抑えたい(眠気・口渇は妥協)
➡第1世代抗ヒスタミン・抗コリン・血管収縮成分配合の内服薬
(例)パブロン鼻炎カプセルS、ストナリニ・サットなど
◆症状を抑える力はパブロンのマレイン酸カルビノキサミンの方が強い
大正製薬㈱HPより引用 / 佐藤製薬㈱HPより引用
ひどい鼻水・鼻づまりを抑えたい
➡第2世代抗ヒスタミン・抗コリン・血管収縮成分配合の内服薬
(例)ロートアルガード鼻炎内服薬ZⅡなど
ロート製薬㈱HPより引用
鼻炎症状の他に皮膚のかゆみも抑えたい
➡抗ヒスタミン(皮膚にも適応があるもの)
(例)レスタミンコーワ錠、スカイナーAL錠
◆症状を抑える力はレスタミンコーワのジフェンヒドラミン塩酸塩の方が強い
興和㈱HPより引用 / エーザイ㈱HPより引用
鼻炎症状を適度に抑えつつ、元から抑えたい
➡第2世抗ヒスタミン
(例)アレジオン10、アレグラFXなど
◆眠気はアレグラFXの方が少なく、服用後の運転が禁止されていない
エスエス製薬㈱HPより引用 / 久光製薬㈱HPより引用
目のかゆみ・充血を抑えたい
➡抗ヒスタミン・血管収縮成分配合の点眼薬
(例)ロートアルガード、サンテALnなど
◆かなりの確率で点眼薬にはこの2つが入っているためアレルギー専用の必要はない
ロート製薬㈱HPより引用 / 参天製薬㈱HPより引用
目のかゆみだけを抑えたい
➡抗ヒスタミン成分配合の点眼薬
(例)サンテ40シリーズ、サンテドウプラスEアルファなど
◆血管収縮成分が入っていない抗ヒスタミン成分配合のものを選ぶことがポイント
参天製薬㈱HPより引用 / 参天製薬㈱HPより引用
目のかゆみ・充血を抑えつつ、元から抑えたい
➡抗ヒスタミン・抗アレルギー・血管収縮(抗炎症)成分配合の点眼薬
(例)マイティアアイテクト アルピタット、エーゼットαなど
武田薬品工業㈱HPより引用 / ゼリア新薬工業㈱HPより引用
◉コンタクトを使用している場合は、アレルギー専用点眼薬は使用出来ません
★アレルギー専用でない場合でもコンタクト装着時に使用出来ないものが多いため注意!
◉コンタクトに花粉がつくなどの刺激で症状が悪化する場合があるため症状が出ている間はコンタクトは出来る限り装着しないようにしましょう
※商品例はあくまでも例なので、上で紹介した成分を見ながらどれが良いか選んでみましょう
因みに子ども用でオススメな鼻炎薬ですが...(7歳以上)
ひどい鼻づまりと鼻水を抑えたい
➡コンタック600plus小児用、プレコール持続性鼻炎カプセルLX
パブロン鼻炎カプセル小児用など
鼻づまりと鼻水を抑えたい
➡コルゲンコーワ鼻炎ソフトミニカプセル子ども用など
◉OTC医薬品の点鼻液の使用は(ステロイドを除き)7歳以上は適応年齢に入っていますが、大人に比べ使用回数のコントロールが難しく、依存症になる確率も高いためあまりオススメしません
★使用する場合は必ず保護者の監督下で行うこと
◉点眼薬は、プラノプロフェン配合のものは7歳以上が適応年齢ですが、それ以外は年齢制限は特にありません
★幼児に使用する場合、点眼薬に抵抗を感じさせてしまうと二度と挿させてくれなくなるため注意
7歳未満となると...アルペンSこども鼻炎シロップなどのシロップ剤や宇津こども鼻炎顆粒などの比較的緩やかな効き目のものがあります
鼻炎の時にOTC医薬品を使う際、何よりも一番気を付けなければいけないことは...
「アレルギー性鼻炎・急性鼻炎による症状の緩和」と書かれている場合
➡アレルギーが原因なのかカゼが原因なのか不確定な場合にも使用可能
「花粉・ハウスダストなどによるアレルギー症状の緩和」と書かれている場合
➡不確定な場合、使用できない
◆点鼻・点眼でも同様のことが言えます
内服にせよ、点鼻にせよ、点眼にせよOTC医薬品は長期に使用するようには想定されていないため、2週間程度を限度として(例外あり)それ以上の期間使用する場合は専門家への相談が必要です
ちなみに、鼻炎症状は漢方薬でも症状を抑えることが出来ます
鼻炎症状と一括りに言っても細かくすると数十種類あるので大抵のドラッグストアに常備してあるものを紹介します
鼻炎症状に対する漢方薬を選択する際、大きく分けて2つのタイプがあります
❶風寒タイプ / 肺寒型
【特徴】くしゃみ・鼻づまり・水っぽいサラサラの透明な鼻水・寝起きや冷たい空気に当たるとくしゃみを連発(カラダが冷えると症状が悪化する)
カラダの冷えが原因で、水分代謝が低下している(水毒)のが原因
➡カラダを温めて余分な水分を取り除く
(例)葛根湯加川きゅう辛夷
水分代謝を高めるとともに、血液循環を促進することでうっ血を除く
(例)小青竜湯
カラダを温めることで体内の水分代謝を改善
❷風熱タイプ / 肺熱型
【特徴】くしゃみ・鼻粘膜の充血や腫れによる鼻づまり・粘りのある鼻水・目の充血やかゆみ・のどの痛み・花粉が付着した部分の痒み(カラダが温まると症状が悪化する)
体内の水分が熱を帯びて炎症を起こすことが原因
➡カラダの炎症を抑えると共に慢性鼻炎を調整する働きがあるものを使用
(例)荊芥連翹湯・辛夷清肺湯(チクナイン)
鼻づまりの強い慢性鼻炎や、濃い鼻水の出る蓄膿症・鼻づまりを抑える
荊芥連翹湯と辛夷清肺湯の一番の違いは、辛夷清肺湯の方は鼻腔内粘膜の乾燥にも対応ができ、花粉症が慢性化した通年性鼻炎などで、鼻の粘膜が腫れっぱなしになっておこる鼻づまりにも使用可能な点
持病をお持ちの方・併用薬のある方・妊娠又は授乳中の方・過去にアレルギーを起こしたことのある方はOTC医薬品購入前に担当医師又は薬剤師にご相談下さい
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読み逃げなんて寂しいことしちゃダメですよ<(`^´)>
拍手ページからご質問を頂いても回答が出来ませんΣ(゚Д゚)!
そもそも花粉症とは何なのかですが、アレルゲンとなる花粉の飛散がある季節に出るアレルギー性鼻炎のことを指します
現在、日本には60種類以上のアレルゲンとなる植物が確認されていて、12月を除きほぼ1年中花粉症になりえます
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
ハンノキ属 | 中旬 | ● | ● | 中旬 | ||||||||
スギ | ● | ● | ● | ● | 中旬 | |||||||
ヒノキ亜科 | 中旬 | ● | 中旬 | |||||||||
イネ科 | 中旬 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
ブタクサ属 | ● | 初旬 | ||||||||||
ヨモギ属 | ● | 中旬 | ||||||||||
カナムグラ | 中旬 | ● | ● | |||||||||
カバノキ科 | ● | ● | ● | ● | ● | 中旬 | ||||||
クリ | ● | ● | ● | |||||||||
イチョウ | ● | ● | ||||||||||
ケヤキ | ● | ● | ||||||||||
マツ属 | 中旬 | ● | ● | 初旬 | ||||||||
オリーブ | 中旬 | ● |
ちなみに、花粉以外のもの(ダニ・ハウスダスト・ペットなど)が原因で引き起こされる鼻炎のことを通年性アレルギー鼻炎と言います
秋は春に次いで花粉症の症状が出やすい季節で、飛散量は春には遠く及ばないにしてもアレルゲンとなる花粉を持つ植物の背丈が低いため症状が出やすい傾向にあります
更に、秋は夏の疲れが出やすく季節の変わり目で体調を崩しやすいため、カゼなのか花粉症なのか判断をつけることは非常に難しいです
風 邪 | 花粉症 | |
● | 頭痛 | ● |
水性~粘性 透明~白~黄・緑 | 鼻水 | さらさら 無色透明 |
● | 鼻づまり | ● |
● | 喉の痛み | ● |
● | 発熱 | ● |
× | 目と鼻のかゆみ | ● |
1~2/回 | くしゃみの頻度 | 数回/回 |
多くの症状がカゼに酷似していますが、鼻水の状態や目や鼻のかゆみ、くしゃみの頻度でカゼか花粉症かを大方判断する目安にすることが出来ます
花粉症になってしまった場合、OTC医薬品ではどのように対応するかですが、鼻カゼの記事で出てきた抗ヒスタミン・抗コリンが基本となります
この他にも、血管収縮成分・抗アレルギー成分を使用することもあります
そもそも抗アレルギー成分とは何かですが...
抗ヒスタミン成分がヒスタミンの働きをBlockするのに対し、抗アレルギー成分は、ヒスタミンなどの化学伝達物質が、肥満細胞から分泌されるのを防ぐという働きがあります
つまり、抗ヒスタミンが出ている症状を抑えるのに対し、抗アレルギー成分は症状そのものが出るのを防ぐという働きがあります
カゼ薬の多くや眠気が出る鼻炎薬の多くに使われているものを第1世代抗ヒスタミン成分と言われているのに対し、抗ヒスタミン作用と抗アレルギー作用を併せ持つものを第2世代抗ヒスタミン成分と言います
第2世代抗ヒスタミン成分は中枢抑制作用(眠気)が比較的弱いと言う利点がある一方で、第1世代に比べて抗コリン作用が弱いと言う欠点があります
抗アレルギー成分
■クロモグリク酸ナトリウム(点眼・点鼻)
(例)ロートアルガードクリア
(例)エージーノーズ点鼻
■ペミロラストカリウム(内服・点眼)
(例)アレギサール鼻炎
(例)ノアールPガード点眼
★発症前からの服用が認められており、発症の1~2週間前からの服用が目安
■アシタザノラスト水和物(点眼)
(例)アイフリーコーワAL
第2世代抗ヒスタミン成分
■メキタジン(内服)
(例)ストナリニガード
★中枢神経抑制作用・鎮静作用が比較的弱い➡眠気が比較的少ない
■ケトチフェンフマル酸塩(内服・点鼻・点眼)
(例)ザジテンAL鼻炎シリーズ
★中枢神経抑制作用・鎮静作用が強い➡眠気が非常に強い
■アゼラスチン塩酸塩(内服)
(例)スカイナーAL錠
★中枢神経抑制作用・鎮静作用が比較的弱い➡眠気が比較的少ない
★抗ロイコトリエン作用を持つ➡皮膚の症状にも適応あり
■エピナスチン塩酸塩(内服)
(例)アレジオン10
★中枢神経抑制作用・鎮静作用が弱い➡眠気が少ない
■セリチジン塩酸塩(内服)
(例)コンタック鼻炎Z
★中枢神経抑制作用・鎮静作用が弱い➡眠気が少ない
■フェキソフェナジン塩酸塩(内服)
(例)アレグラFX
★中枢神経抑制作用・鎮静作用が非常に弱い➡眠気が非常に少ない
■エバスチン(内服)
(例)エバステルAL
★中枢神経抑制作用・鎮静作用が弱い➡眠気が少ない
血管収縮成分(交感神経興奮・アドレナリン作動成分)
➡鼻粘膜の充血や腫れを抑えることで鼻づまりを抑える
■ナファゾリン塩酸塩(点鼻・点眼)
(例)ナザール「スプレー」
■フェニレフリン塩酸塩(内服)
(例)コルゲンコーワ鼻炎ジェルカプセル
■メチルエフェドリン塩酸塩(内服)
(例)ロートアルガード鼻炎内服薬ZⅡ
■塩酸プソイドエフェドリン(内服)
(例)エスタック鼻炎カプセル12
■テトラヒドロゾリン塩酸塩(点鼻・点眼)
(例)ベンザ鼻炎スプレー
▼塩酸プソイドエフェドリンは、平成26年6月12日施行の薬事法改正で大量又は頻回購入時の購入理由の確認(60日分以上)が義務化されました(店舗によって個数制限に違いがあります)
抗ヒスタミン・抗コリン成分が副交感神経を交感神経側に傾けるのに対し、血管収縮成分は交感神経側を更に優位にしてしまうため、排尿困難・高血圧・心臓病などの持病がある場合には服用は慎重にしなければいけません
(前回も登場した表ですが)無理やり交感神経をかなり優位な状態にすると考えると、出てくる副作用も分かりやすいと思います
交感神経優位 | 作用部位 | 副交感神経優位 |
分泌減少 | 消化液 | 分泌増加 |
運動抑制 | 胃・腸 | 運動亢進 |
収縮 | 血管 | 拡張 |
上昇 | 血圧・脈拍 | 低下 |
- | 鼻水 | 増加 |
拡大 | 瞳孔 | 収縮 |
拡張 | 気管支 | 収縮 |
分泌 | 汗腺 | - |
拡張 | 膀胱 | 収縮(排尿) |
少なく濃い | 唾液腺 | 多く薄い |
- | 涙腺 | 分泌 |
▼塩酸プソイドエフェドリンは前立腺肥大による排尿困難・高血圧・心臓病・甲状腺機能障害・糖尿病の診断を受けた場合は服用は禁忌なので注意が必要です
また、鼻炎症状を抑えるのにステロイド成分を使用することもあります
■オキシメタゾリン塩酸塩(点鼻)
➡鼻づまりに劇的な効果があり持続性がある(抗アレルギー作用はない)
(例)ナシビンMスプレー
★10~12時間以上の間隔を空けて使用すること
★連続して1週間以上使わないこと(再開する場合は2週間以上空ける)
★15歳未満の使用は不可
■ベクロメタゾンプロピオン酸エステル(点鼻)
➡抗炎症・抗アレルギー作用がある(オキシメタゾリンに比べ即効性はない)
(例)コンタック鼻炎スプレー<季節性アレルギー専用>
(例)ナザールAR<季節性アレルギー専用>
★3時間以上の間隔を空けて使用すること(最大4回/日)
★1年間に1ヵ月を超えて使用しないこと
★18歳未満の使用は不可
オキシメタゾリンとベクロメタゾンはプロピオン酸エステルは、アレルギー専用か否かの違いの他に即効性があるのか連続して使うことで効果を発揮するのかの違いがあります
ステロイド成分は使用間隔や期間に制限がありますが、非ステロイド成分の点鼻液はどうでしょうか(。´・ω・)?
3時間以上の間隔をあけて1日6回まで、長期服用は禁止と書いてありますが、具体的な期間は書かれていません
この「長期」と言う言葉がどのくらいを示すのかが曖昧なため、使うことで逆に鼻づまりがひどくなると言う点鼻薬依存に陥ると言う人が後を絶ちません
鼻づまり➡点鼻薬➡鼻づまり➡点鼻薬➡鼻づまり➡点鼻薬
と言うことを繰り返していると、薬剤で収縮した血管がリバウンドで更なる腫れを引き起こし、次第に効果を感じられなくなり、使用間隔がどんどん狭まり、点鼻薬を使用しないと常に鼻づまりが起こっているという恐ろしい状態に陥ります
「じゃぁ使うのを止めれば良いじゃん( ; ^ω^)」と点鼻薬依存になったことがない人は思うかもしれませんが、これは麻薬依存と同じでなかなか抜け出すことが出来ません
私も点鼻薬依存になったことがあり、苦労してやっと抜け出せたと思って気を抜いて使ったところ...また依存になってしまい抜け出すのに非常に苦労しました(*´▢`*)
添付文書の通り、「1回に1~2度ずつ鼻腔内に噴霧し、3時間以上の間隔をおいて、1日6回まで」の通り花粉シーズン中ずっと使い続けると点鼻薬依存に陥る可能性は高くなるため、この頻度で使うことはオススメしません
1シーズンに使用する個数は1商品のみに留め、1日使用量も用法容量に書かれている半分量に留めることで依存へのリスクを軽減出来ます
ここまで大まかに成分の解説をしましたが、花粉症には結局何が良いかですが...(15歳以上)
とにかく今すぐに鼻づまりだけを抑えたい
➡血管収縮・ステロイド成分配合の点鼻薬
(例)ナザール「スプレー」、ナシビンMスプレーなど
佐藤製薬㈱HPより引用 / 佐藤製薬㈱HPより引用
とにかく今すぐに鼻づまりを抑えたい(症状が出るのも抑えたい)
➡血管収縮成分・抗アレルギー成分配合の点鼻薬
(例)NEWエージーノーズ、ロートアルガードST鼻炎スプレーなど
第一三共ヘルスケア㈱HPより引用 / ロート製薬㈱HPより引用
ひどい鼻水・鼻づまりを抑えたい(眠気・口渇は妥協)
➡第1世代抗ヒスタミン・抗コリン・血管収縮成分配合の内服薬
(例)パブロン鼻炎カプセルS、ストナリニ・サットなど
◆症状を抑える力はパブロンのマレイン酸カルビノキサミンの方が強い
大正製薬㈱HPより引用 / 佐藤製薬㈱HPより引用
ひどい鼻水・鼻づまりを抑えたい
➡第2世代抗ヒスタミン・抗コリン・血管収縮成分配合の内服薬
(例)ロートアルガード鼻炎内服薬ZⅡなど
ロート製薬㈱HPより引用
鼻炎症状の他に皮膚のかゆみも抑えたい
➡抗ヒスタミン(皮膚にも適応があるもの)
(例)レスタミンコーワ錠、スカイナーAL錠
◆症状を抑える力はレスタミンコーワのジフェンヒドラミン塩酸塩の方が強い
興和㈱HPより引用 / エーザイ㈱HPより引用
鼻炎症状を適度に抑えつつ、元から抑えたい
➡第2世抗ヒスタミン
(例)アレジオン10、アレグラFXなど
◆眠気はアレグラFXの方が少なく、服用後の運転が禁止されていない
エスエス製薬㈱HPより引用 / 久光製薬㈱HPより引用
目のかゆみ・充血を抑えたい
➡抗ヒスタミン・血管収縮成分配合の点眼薬
(例)ロートアルガード、サンテALnなど
◆かなりの確率で点眼薬にはこの2つが入っているためアレルギー専用の必要はない
ロート製薬㈱HPより引用 / 参天製薬㈱HPより引用
目のかゆみだけを抑えたい
➡抗ヒスタミン成分配合の点眼薬
(例)サンテ40シリーズ、サンテドウプラスEアルファなど
◆血管収縮成分が入っていない抗ヒスタミン成分配合のものを選ぶことがポイント
参天製薬㈱HPより引用 / 参天製薬㈱HPより引用
目のかゆみ・充血を抑えつつ、元から抑えたい
➡抗ヒスタミン・抗アレルギー・血管収縮(抗炎症)成分配合の点眼薬
(例)マイティアアイテクト アルピタット、エーゼットαなど
武田薬品工業㈱HPより引用 / ゼリア新薬工業㈱HPより引用
◉コンタクトを使用している場合は、アレルギー専用点眼薬は使用出来ません
★アレルギー専用でない場合でもコンタクト装着時に使用出来ないものが多いため注意!
◉コンタクトに花粉がつくなどの刺激で症状が悪化する場合があるため症状が出ている間はコンタクトは出来る限り装着しないようにしましょう
※商品例はあくまでも例なので、上で紹介した成分を見ながらどれが良いか選んでみましょう
因みに子ども用でオススメな鼻炎薬ですが...(7歳以上)
ひどい鼻づまりと鼻水を抑えたい
➡コンタック600plus小児用、プレコール持続性鼻炎カプセルLX
パブロン鼻炎カプセル小児用など
鼻づまりと鼻水を抑えたい
➡コルゲンコーワ鼻炎ソフトミニカプセル子ども用など
◉OTC医薬品の点鼻液の使用は(ステロイドを除き)7歳以上は適応年齢に入っていますが、大人に比べ使用回数のコントロールが難しく、依存症になる確率も高いためあまりオススメしません
★使用する場合は必ず保護者の監督下で行うこと
◉点眼薬は、プラノプロフェン配合のものは7歳以上が適応年齢ですが、それ以外は年齢制限は特にありません
★幼児に使用する場合、点眼薬に抵抗を感じさせてしまうと二度と挿させてくれなくなるため注意
7歳未満となると...アルペンSこども鼻炎シロップなどのシロップ剤や宇津こども鼻炎顆粒などの比較的緩やかな効き目のものがあります
鼻炎の時にOTC医薬品を使う際、何よりも一番気を付けなければいけないことは...
「アレルギー性鼻炎・急性鼻炎による症状の緩和」と書かれている場合
➡アレルギーが原因なのかカゼが原因なのか不確定な場合にも使用可能
「花粉・ハウスダストなどによるアレルギー症状の緩和」と書かれている場合
➡不確定な場合、使用できない
◆点鼻・点眼でも同様のことが言えます
内服にせよ、点鼻にせよ、点眼にせよOTC医薬品は長期に使用するようには想定されていないため、2週間程度を限度として(例外あり)それ以上の期間使用する場合は専門家への相談が必要です
ちなみに、鼻炎症状は漢方薬でも症状を抑えることが出来ます
鼻炎症状と一括りに言っても細かくすると数十種類あるので大抵のドラッグストアに常備してあるものを紹介します
鼻炎症状に対する漢方薬を選択する際、大きく分けて2つのタイプがあります
❶風寒タイプ / 肺寒型
【特徴】くしゃみ・鼻づまり・水っぽいサラサラの透明な鼻水・寝起きや冷たい空気に当たるとくしゃみを連発(カラダが冷えると症状が悪化する)
カラダの冷えが原因で、水分代謝が低下している(水毒)のが原因
➡カラダを温めて余分な水分を取り除く
(例)葛根湯加川きゅう辛夷
水分代謝を高めるとともに、血液循環を促進することでうっ血を除く
(例)小青竜湯
カラダを温めることで体内の水分代謝を改善
❷風熱タイプ / 肺熱型
【特徴】くしゃみ・鼻粘膜の充血や腫れによる鼻づまり・粘りのある鼻水・目の充血やかゆみ・のどの痛み・花粉が付着した部分の痒み(カラダが温まると症状が悪化する)
体内の水分が熱を帯びて炎症を起こすことが原因
➡カラダの炎症を抑えると共に慢性鼻炎を調整する働きがあるものを使用
(例)荊芥連翹湯・辛夷清肺湯(チクナイン)
鼻づまりの強い慢性鼻炎や、濃い鼻水の出る蓄膿症・鼻づまりを抑える
荊芥連翹湯と辛夷清肺湯の一番の違いは、辛夷清肺湯の方は鼻腔内粘膜の乾燥にも対応ができ、花粉症が慢性化した通年性鼻炎などで、鼻の粘膜が腫れっぱなしになっておこる鼻づまりにも使用可能な点
持病をお持ちの方・併用薬のある方・妊娠又は授乳中の方・過去にアレルギーを起こしたことのある方はOTC医薬品購入前に担当医師又は薬剤師にご相談下さい
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登録販売者(バイト) No.38493
性別:
男性
職業:
SUGI Pharmacy No.123
自己紹介:
★Blogの目的★
●OTC医薬品の
➡正しい使い方を広める
➡疑問点を解消する
手軽に利用できるように無料で提供
...その変わりと言っては何ですが
●留学費用を稼ぐ
➡クリック型
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●Google Adsense
●忍者AdMax
★応援よろしくお願いします★
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Notice
8/19 和光堂㈱様ご指摘
●植物性のシッカロール
シッカロールキュア➡ナチュラル
8/19 田辺三菱㈱様ご指摘
●プレドニゾ ロン吉草酸エステル酢酸エステル
Strong Class➡Medium Class
●フルコートF
蜂の毒に対する抗生物質の記述を削除
8/20 明治㈱様ご要望
●製品画像の削除
8/20 味の素㈱様ご要望
●画像下に引用先を記述
➡全ての画像下に〇〇㈱HPより引用を記述
8/22 小林製薬㈱様ご要望
●製品画像の削除
8/26 武田薬品工業㈱様ご指摘
●製品(アリナミンR)画像の変更
●植物性のシッカロール
シッカロールキュア➡ナチュラル
8/19 田辺三菱㈱様ご指摘
●プレドニゾ ロン吉草酸エステル酢酸エステル
Strong Class➡Medium Class
●フルコートF
蜂の毒に対する抗生物質の記述を削除
8/20 明治㈱様ご要望
●製品画像の削除
8/20 味の素㈱様ご要望
●画像下に引用先を記述
➡全ての画像下に〇〇㈱HPより引用を記述
8/22 小林製薬㈱様ご要望
●製品画像の削除
8/26 武田薬品工業㈱様ご指摘
●製品(アリナミンR)画像の変更
画像元企業様
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