解熱鎮痛成分 ➡ 抗ヒスタミン・抗コリン成分と来たので次は咳止めです
咳止めと一括りに言っても大きく分けて咳を止める「鎮咳成分」、気管支を広げる「気管支拡張成分」、痰を出しやすくする「去痰成分」の3つに分類されます
そもそも咳はなぜ起こるか知っていますか?
咳は基本的に、外部から体の中に侵入したウィルスやホコリなど何らかの異物に対し、その異物を排除しようとして反射的に起こる自然な生体の防御反応です
そのため、下手に抑えてしまうと痰などを上手く排出出来なくなってしまうため治りが遅くなってしまう場合があります
では咳止めは使うべきではないのか(* ̄д ̄*)?
咳は1回出るごとに2calの体力を消費すると言われています
と言うことは...
1分間に10回咳をした場合、1日に換算すると
➡【 {60(分) * 24(時間) } * 10(回) 】* 2(cal) = 2,880kcal
▼一般的な若手営業マンの消費calは平均して2,000~3,000kcal/日
基本的にかぜの諸症状が落ち着いた後に残る咳は、クスリを飲まなくても平均して10~14日程度(人によっては3週間程度)で落ち着きます
クスリを使わなかった場合、2,880kcal * 10~21 = 28,800~60,480kcalを咳をするだけで消費してしまうと言う計算になります
健康な時なら60,480kcalも消費すると考えると「ダイエットになるからいいわ」なんて笑い話になりますが、体力・免疫力共に落ちている状態でここまで消費すると回復が遅れるばかりか余病につながる可能性も考えられるため、止めた方が良い場合もあります
コホンは体力を消耗するだけで周りにも迷惑なのでさっさと止めてしまってOKですが、ゴホンはむやみやたらに止めるのはNGです
★咳をする時にゼーゼー・ヒューヒューとなるような喘息や肺炎が疑われる場合も同様にNG
咳には大きく分けて「乾いた咳」(空咳)と「湿った咳」(痰を伴う咳)の2タイプがあります
一般的にカゼからくる咳は、乾いた咳から始まり、炎症が進むと湿った咳へとシフトしていく傾向にあります
■乾いた咳
気管支の痙攣や気道の炎症が原因で、延髄にある咳中枢が刺激されて咳が出る
➡咳中枢を鎮める咳止め「中枢性鎮咳成分」を使用
中枢性鎮咳成分は大きく分けて「麻薬性」と「非麻薬性」に分けられます
◆中枢性麻薬性鎮咳成分
➡鎮咳作用・気道粘膜分泌の抑制・呼吸抑制
《成分》リン酸コデイン・リン酸ジヒドロコデイン
(例)アネトン咳止めZ・ベンザブロックせき止め
武田薬品工業㈱HPより引用 / 武田薬品工業㈱HPより引用
コデインは麻薬性という言葉からも分かる通り、依存性があるため長期連用は避けることとされています(服用の目安は長くても1週間以内)
▼平成26年6月12日施行の薬事法改正で濫用防止のため、原則1人1包装の購入までと個数制限があります
★母乳への移行により、乳児にモルヒネ中毒に似た症状が出る恐れがあるため、授乳中はコデイン配合のものは避ける
コデインには、気道粘膜分泌の抑制作用があるため、その結果痰の濃度が高くなり排出しにくくなります
➡喘息や痰の多い場合は不向き
▲コデインには抗コリン作用もあるため、普段カゼ薬を飲んでも便秘・口渇が起こらないと言う人も抗コリン成分+コデインのものを選ぶと副作用が出る可能性があります
◆中枢性非麻薬性鎮咳成分
《成分》臭化水素酸デキストロメトルファン・ノスカピン
ジメモルファンリン酸塩・ヒベンズ酸チペピジン
(例)エスエスブロン液L・ルルせき止めミニカプセル
エスエス製薬㈱HPより引用 / 第一三共ヘルスケア㈱HPより引用
基本的に鎮咳作用のみを考えると強さは麻薬性の方が高いため、上手く使えば咳を早く止めることが出来ます
ジヒドロコデイン > コデイン ≒ デキストロメトルファン > ノスカピン
咳止めの強さはデキストロメトルファンの方が強いですが、ノスカピンの方が即効性が期待できます
■湿った咳
過剰に出た分泌物(痰)が原因で、気道が狭くなった結果咳が出る
➡痰の排出の促進する咳止め「去痰成分」
気管支を広げる咳止め「気管支拡張成分」を使用
★痰を伴う咳の時に中枢性鎮咳成分のみを使用した場合、痰の排出がうまく行われずに治りが遅くなるだけでなく、悪化する場合もある
痰がからむと鬱陶しいですが、そもそもなぜ痰が出るか知っていますか?
通常、気道では1日に100ml程度の分泌物が産生されています
▼分泌物は9割が水分で1割がムチン(糖分とタンパク質の複合体)で構成
普段はほぼサラサラな分泌物ですが、気道にウィルスや細菌などが入り込み感染症やアレルギー反応が起こるとムチンの量が増加します
ムチンは粘り気のある物質なので、ムチンの量が増えるとお馴染みの粘っこい痰が出来上がります(鼻水がひどい場合は、鼻水が下りてきて痰のようになります)
痰も咳と同様、異物をどうにかして体内に入れないようにしようと言う生体の自然な反応なので、ある程度の量であれば除去する必要はありません
...が、一定の量を超えると自力で痰を上手く排出することが難しく、気道に痰がつまりやすくなるため症状が悪化する恐れがあるためクスリで排出を助ける必要があります
★高齢者の場合、痰が気道につまり窒息してしまう場合もある
◆気管支拡張成分
➡空気の通り道を拡げ呼吸を楽にすると共に痰を排出しやすくする
《成分》dl-メチルエフェドリン・ジプロフィリン・麻黄
(例)エフストリン・アストフィリンS・喘妙錠A
大昭製薬㈱HPより引用 / エーザイ㈱HPより引用
花粉症の記事でプソイドエフェドリンが出てきましたが、交感神経刺激作用はメチルエフェドリンの方が弱く気管支拡張作用はメチルエフェドリンの方が強いと言う特徴があります
風邪薬・鼻炎薬・咳止めなど色々なところで使われている「エフェドリン」は、ドーピング検査に引っかかる代表的な成分なので、検査を受ける予定のある人は注意!
▼麻黄は、色々な漢方薬に入っている代表的な生薬ですが、エフェドリンが含まれています
ジプロフィリンは、自律神経を介さないため交感神経刺激作用はほぼないですが、キサンチン系というカフェインの仲間なので中枢神経刺激作用があります
〇〇神経が多く出てきてややこしいので中学校の理科を思い出して下さい
中枢神経を刺激するので、脳に軽い興奮が起こります
➡中毒域を超えると頭痛や嘔吐の原因になります
最後が去痰成分ですが、これまた一括りに去痰成分と言っても作用によっていくつかに分類することが出来ます
◆去痰成分Part.1
➡痰を分解して粘液の粘度を低下させる
《成分》塩化リゾチーム・ブロムヘキシン塩酸塩
(例)新パブロン咳止め液
大正製薬㈱HPより引用
◉粘り気の多い痰が少量出る場合に使用
※塩化リゾチームは卵白由来の成分なため、卵アレルギーの人は禁忌
◆去痰成分Part.2
➡粘液の分泌や繊毛運動を促進させ、気道に痰を付着しにくくして排出
《成分》アンブロキソール・セネガ・桔梗
グアイフェネシン・グアヤコールスルホン酸K
(例)新トニン咳止め液
佐藤製薬㈱HPより引用
◉痰のからみがなかなか取れず何とかしたいと言う時に使用
◆去痰成分Part.3
➡ムチンの産生を抑制して痰の分泌量を減らす
《成分》L-カルボシステイン
(例)ストナ去たんカプセル
佐藤製薬㈱HPより引用
◉粘り気が強く痰の量も多いと言う時に使用
漢方薬でも咳に有効なものがいくつかありますが、代表的なものだけ紹介します
■粘っこく黄色っぽい痰を伴う咳(熱タイプ)
➡五虎湯(ごこうとう)
クラシエ薬品㈱HPより引用 / クラシエ薬品㈱HPより引用
〚適応〛体力中等度以上で、せきが強くでるものの次の症状:せき、気管支ぜんそく・気管支炎・小児ぜんそく・感冒・痔の痛み
気道の炎症があるときの咳に効果的で、肺の熱を取るとともに気道の炎症を抑える
★体が虚弱・胃腸が弱い・発汗傾向が著しい・むくみやすい場合は注意
■乾いた咳・慢性的な咳(空咳タイプ)
➡麦門冬湯(ばくもんどうとう)
クラシエ薬品㈱HPより引用 / ㈱ツムラHPより引用
〚適応〛体力中等度以下で、たんが切れにくく、ときに強くせきこみ、又は咽頭の乾燥感があるものの次の症状:からぜき・気管支炎・気管支ぜんそく・咽頭炎・しわがれ声
乾いた咳が中心で痰がなかなか出てこない、痰が切れにくく小さな痰しか出ない場合に効果的で、呼吸器に潤いを与える
★むくみやすい・水溶性の痰が多く出る場合は注意
■水溶性の痰が多く出る場合(冷えタイプ)
➡小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
クラシエ薬品㈱HPより引用 / ㈱ツムラHPより引用
〚適応〛体力中等度又はやや虚弱で、うすい水溶性のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の症状:気管支炎・気管支ぜんそく・鼻炎・アレルギー性鼻炎・むくみ・感冒・花粉症
水分が過剰に出てしまったり停滞してしまったりしたことで起こる水溶性の痰が多い場合に効果的で、水分代謝を良くする
★体が虚弱・胃腸が弱い・発汗傾向が著しい・むくみやすい場合は注意
最近よく店頭で見かける「ダスモック」と言う商品は清肺湯と呼ばれる処方ですがパッケージを見ると一見タバコを吸う人専用のもののように思われがちですがそうではありません
〚適応〛体力中等度で、せきが続き、たんが多くて切れにくいものの次の症状:たんの出るせき・気管支炎
イメージとしては五虎湯と麦門冬湯の中間くらいの位置づけで良いと思います
※漢方薬は、飲む人の体質や症状を総合的に見て選択するものなのでこれはあくまでも目安です
ちなみに昼間より就寝中の方が一般的に咳がひどくなりがちですが、何が原因でしょうか
最も大きな理由は、就寝中は副交感神経が優位になると言う点です
副交感神経が優位になると、気管や気道が狭くなるため過敏になり咳がひどくなる傾向にあります
また、多くの人が仰向けで眠ると思いますが、仰向きで寝ることによって鼻水がノドに流れ込み、それを排出しようと咳が出ます
また、風邪の時は鼻が詰まっていることも多く、口呼吸をすることで喉が乾燥し咳が出ることもあります
これらを防ぐには、横向きで濡れマスクをして寝ることです
眠る前にハチミツを暖かい飲料に混ぜてゆっくり飲むことでノドへの刺激を緩和することが出来ます
★3週間以上咳が続いている場合は、何かしらの病魔が潜んでいる可能性があるため受診が必要!
持病をお持ちの方・併用薬のある方・妊娠又は授乳中の方・過去にアレルギーを起こしたことのある方はOTC医薬品購入前に担当医師又は薬剤師にご相談下さい
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読み逃げなんて寂しいことしちゃダメですよ<(`^´)>
拍手ページからご質問を頂いても回答が出来ませんΣ(゚Д゚)!
咳止めと一括りに言っても大きく分けて咳を止める「鎮咳成分」、気管支を広げる「気管支拡張成分」、痰を出しやすくする「去痰成分」の3つに分類されます
そもそも咳はなぜ起こるか知っていますか?
咳は基本的に、外部から体の中に侵入したウィルスやホコリなど何らかの異物に対し、その異物を排除しようとして反射的に起こる自然な生体の防御反応です
そのため、下手に抑えてしまうと痰などを上手く排出出来なくなってしまうため治りが遅くなってしまう場合があります
では咳止めは使うべきではないのか(* ̄д ̄*)?
咳は1回出るごとに2calの体力を消費すると言われています
と言うことは...
1分間に10回咳をした場合、1日に換算すると
➡【 {60(分) * 24(時間) } * 10(回) 】* 2(cal) = 2,880kcal
▼一般的な若手営業マンの消費calは平均して2,000~3,000kcal/日
基本的にかぜの諸症状が落ち着いた後に残る咳は、クスリを飲まなくても平均して10~14日程度(人によっては3週間程度)で落ち着きます
クスリを使わなかった場合、2,880kcal * 10~21 = 28,800~60,480kcalを咳をするだけで消費してしまうと言う計算になります
健康な時なら60,480kcalも消費すると考えると「ダイエットになるからいいわ」なんて笑い話になりますが、体力・免疫力共に落ちている状態でここまで消費すると回復が遅れるばかりか余病につながる可能性も考えられるため、止めた方が良い場合もあります
コホンは体力を消耗するだけで周りにも迷惑なのでさっさと止めてしまってOKですが、ゴホンはむやみやたらに止めるのはNGです
★咳をする時にゼーゼー・ヒューヒューとなるような喘息や肺炎が疑われる場合も同様にNG
咳には大きく分けて「乾いた咳」(空咳)と「湿った咳」(痰を伴う咳)の2タイプがあります
一般的にカゼからくる咳は、乾いた咳から始まり、炎症が進むと湿った咳へとシフトしていく傾向にあります
■乾いた咳
気管支の痙攣や気道の炎症が原因で、延髄にある咳中枢が刺激されて咳が出る
➡咳中枢を鎮める咳止め「中枢性鎮咳成分」を使用
中枢性鎮咳成分は大きく分けて「麻薬性」と「非麻薬性」に分けられます
◆中枢性麻薬性鎮咳成分
➡鎮咳作用・気道粘膜分泌の抑制・呼吸抑制
《成分》リン酸コデイン・リン酸ジヒドロコデイン
(例)アネトン咳止めZ・ベンザブロックせき止め
武田薬品工業㈱HPより引用 / 武田薬品工業㈱HPより引用
リン酸コデイン | リン酸ジヒドロコデイン | |
依存性 | ●● | ● |
鎮咳作用 | ● | ●● |
抗コリン作用 | ●● | ● |
コデインは麻薬性という言葉からも分かる通り、依存性があるため長期連用は避けることとされています(服用の目安は長くても1週間以内)
▼平成26年6月12日施行の薬事法改正で濫用防止のため、原則1人1包装の購入までと個数制限があります
★母乳への移行により、乳児にモルヒネ中毒に似た症状が出る恐れがあるため、授乳中はコデイン配合のものは避ける
コデインには、気道粘膜分泌の抑制作用があるため、その結果痰の濃度が高くなり排出しにくくなります
➡喘息や痰の多い場合は不向き
▲コデインには抗コリン作用もあるため、普段カゼ薬を飲んでも便秘・口渇が起こらないと言う人も抗コリン成分+コデインのものを選ぶと副作用が出る可能性があります
◆中枢性非麻薬性鎮咳成分
《成分》臭化水素酸デキストロメトルファン・ノスカピン
ジメモルファンリン酸塩・ヒベンズ酸チペピジン
(例)エスエスブロン液L・ルルせき止めミニカプセル
エスエス製薬㈱HPより引用 / 第一三共ヘルスケア㈱HPより引用
基本的に鎮咳作用のみを考えると強さは麻薬性の方が高いため、上手く使えば咳を早く止めることが出来ます
ジヒドロコデイン > コデイン ≒ デキストロメトルファン > ノスカピン
咳止めの強さはデキストロメトルファンの方が強いですが、ノスカピンの方が即効性が期待できます
■湿った咳
過剰に出た分泌物(痰)が原因で、気道が狭くなった結果咳が出る
➡痰の排出の促進する咳止め「去痰成分」
気管支を広げる咳止め「気管支拡張成分」を使用
★痰を伴う咳の時に中枢性鎮咳成分のみを使用した場合、痰の排出がうまく行われずに治りが遅くなるだけでなく、悪化する場合もある
痰がからむと鬱陶しいですが、そもそもなぜ痰が出るか知っていますか?
通常、気道では1日に100ml程度の分泌物が産生されています
▼分泌物は9割が水分で1割がムチン(糖分とタンパク質の複合体)で構成
普段はほぼサラサラな分泌物ですが、気道にウィルスや細菌などが入り込み感染症やアレルギー反応が起こるとムチンの量が増加します
ムチンは粘り気のある物質なので、ムチンの量が増えるとお馴染みの粘っこい痰が出来上がります(鼻水がひどい場合は、鼻水が下りてきて痰のようになります)
痰も咳と同様、異物をどうにかして体内に入れないようにしようと言う生体の自然な反応なので、ある程度の量であれば除去する必要はありません
...が、一定の量を超えると自力で痰を上手く排出することが難しく、気道に痰がつまりやすくなるため症状が悪化する恐れがあるためクスリで排出を助ける必要があります
★高齢者の場合、痰が気道につまり窒息してしまう場合もある
◆気管支拡張成分
➡空気の通り道を拡げ呼吸を楽にすると共に痰を排出しやすくする
《成分》dl-メチルエフェドリン・ジプロフィリン・麻黄
(例)エフストリン・アストフィリンS・喘妙錠A
大昭製薬㈱HPより引用 / エーザイ㈱HPより引用
花粉症の記事でプソイドエフェドリンが出てきましたが、交感神経刺激作用はメチルエフェドリンの方が弱く気管支拡張作用はメチルエフェドリンの方が強いと言う特徴があります
風邪薬・鼻炎薬・咳止めなど色々なところで使われている「エフェドリン」は、ドーピング検査に引っかかる代表的な成分なので、検査を受ける予定のある人は注意!
▼麻黄は、色々な漢方薬に入っている代表的な生薬ですが、エフェドリンが含まれています
ジプロフィリンは、自律神経を介さないため交感神経刺激作用はほぼないですが、キサンチン系というカフェインの仲間なので中枢神経刺激作用があります
〇〇神経が多く出てきてややこしいので中学校の理科を思い出して下さい
中枢神経 | ➡ | 脳 | ➡ | 終脳 |
➡ | 間脳 | |||
➡ | 中脳 | |||
➡ | 橋-小脳 | |||
➡ | 延髄 | |||
➡ | 脊髄 | - | ||
末梢神経 | ➡ | 体性神経 | ➡ | 感覚神経 |
➡ | 運動神経 | |||
➡ | 自律神経 | ➡ | 交感神経 | |
➡ | 副交感神経 |
中枢神経を刺激するので、脳に軽い興奮が起こります
➡中毒域を超えると頭痛や嘔吐の原因になります
最後が去痰成分ですが、これまた一括りに去痰成分と言っても作用によっていくつかに分類することが出来ます
◆去痰成分Part.1
➡痰を分解して粘液の粘度を低下させる
《成分》塩化リゾチーム・ブロムヘキシン塩酸塩
(例)新パブロン咳止め液
大正製薬㈱HPより引用
◉粘り気の多い痰が少量出る場合に使用
※塩化リゾチームは卵白由来の成分なため、卵アレルギーの人は禁忌
◆去痰成分Part.2
➡粘液の分泌や繊毛運動を促進させ、気道に痰を付着しにくくして排出
《成分》アンブロキソール・セネガ・桔梗
グアイフェネシン・グアヤコールスルホン酸K
(例)新トニン咳止め液
佐藤製薬㈱HPより引用
◉痰のからみがなかなか取れず何とかしたいと言う時に使用
◆去痰成分Part.3
➡ムチンの産生を抑制して痰の分泌量を減らす
《成分》L-カルボシステイン
(例)ストナ去たんカプセル
佐藤製薬㈱HPより引用
◉粘り気が強く痰の量も多いと言う時に使用
漢方薬でも咳に有効なものがいくつかありますが、代表的なものだけ紹介します
■粘っこく黄色っぽい痰を伴う咳(熱タイプ)
➡五虎湯(ごこうとう)
クラシエ薬品㈱HPより引用 / クラシエ薬品㈱HPより引用
〚適応〛体力中等度以上で、せきが強くでるものの次の症状:せき、気管支ぜんそく・気管支炎・小児ぜんそく・感冒・痔の痛み
気道の炎症があるときの咳に効果的で、肺の熱を取るとともに気道の炎症を抑える
★体が虚弱・胃腸が弱い・発汗傾向が著しい・むくみやすい場合は注意
■乾いた咳・慢性的な咳(空咳タイプ)
➡麦門冬湯(ばくもんどうとう)
クラシエ薬品㈱HPより引用 / ㈱ツムラHPより引用
〚適応〛体力中等度以下で、たんが切れにくく、ときに強くせきこみ、又は咽頭の乾燥感があるものの次の症状:からぜき・気管支炎・気管支ぜんそく・咽頭炎・しわがれ声
乾いた咳が中心で痰がなかなか出てこない、痰が切れにくく小さな痰しか出ない場合に効果的で、呼吸器に潤いを与える
★むくみやすい・水溶性の痰が多く出る場合は注意
■水溶性の痰が多く出る場合(冷えタイプ)
➡小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
クラシエ薬品㈱HPより引用 / ㈱ツムラHPより引用
〚適応〛体力中等度又はやや虚弱で、うすい水溶性のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の症状:気管支炎・気管支ぜんそく・鼻炎・アレルギー性鼻炎・むくみ・感冒・花粉症
水分が過剰に出てしまったり停滞してしまったりしたことで起こる水溶性の痰が多い場合に効果的で、水分代謝を良くする
★体が虚弱・胃腸が弱い・発汗傾向が著しい・むくみやすい場合は注意
最近よく店頭で見かける「ダスモック」と言う商品は清肺湯と呼ばれる処方ですがパッケージを見ると一見タバコを吸う人専用のもののように思われがちですがそうではありません
小林製薬㈱の要望で画像掲載は出来ません<m(__)m>
〚適応〛体力中等度で、せきが続き、たんが多くて切れにくいものの次の症状:たんの出るせき・気管支炎
イメージとしては五虎湯と麦門冬湯の中間くらいの位置づけで良いと思います
※漢方薬は、飲む人の体質や症状を総合的に見て選択するものなのでこれはあくまでも目安です
ちなみに昼間より就寝中の方が一般的に咳がひどくなりがちですが、何が原因でしょうか
最も大きな理由は、就寝中は副交感神経が優位になると言う点です
副交感神経が優位になると、気管や気道が狭くなるため過敏になり咳がひどくなる傾向にあります
また、多くの人が仰向けで眠ると思いますが、仰向きで寝ることによって鼻水がノドに流れ込み、それを排出しようと咳が出ます
また、風邪の時は鼻が詰まっていることも多く、口呼吸をすることで喉が乾燥し咳が出ることもあります
これらを防ぐには、横向きで濡れマスクをして寝ることです
眠る前にハチミツを暖かい飲料に混ぜてゆっくり飲むことでノドへの刺激を緩和することが出来ます
★3週間以上咳が続いている場合は、何かしらの病魔が潜んでいる可能性があるため受診が必要!
持病をお持ちの方・併用薬のある方・妊娠又は授乳中の方・過去にアレルギーを起こしたことのある方はOTC医薬品購入前に担当医師又は薬剤師にご相談下さい
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ご意見・ご質問がある場合は、右側専用フォームからお願いしますm(__)m
拍手ページからご質問を頂いても回答が出来ませんΣ(゚Д゚)!

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Notice
8/19 和光堂㈱様ご指摘
●植物性のシッカロール
シッカロールキュア➡ナチュラル
8/19 田辺三菱㈱様ご指摘
●プレドニゾ ロン吉草酸エステル酢酸エステル
Strong Class➡Medium Class
●フルコートF
蜂の毒に対する抗生物質の記述を削除
8/20 明治㈱様ご要望
●製品画像の削除
8/20 味の素㈱様ご要望
●画像下に引用先を記述
➡全ての画像下に〇〇㈱HPより引用を記述
8/22 小林製薬㈱様ご要望
●製品画像の削除
8/26 武田薬品工業㈱様ご指摘
●製品(アリナミンR)画像の変更
●植物性のシッカロール
シッカロールキュア➡ナチュラル
8/19 田辺三菱㈱様ご指摘
●プレドニゾ ロン吉草酸エステル酢酸エステル
Strong Class➡Medium Class
●フルコートF
蜂の毒に対する抗生物質の記述を削除
8/20 明治㈱様ご要望
●製品画像の削除
8/20 味の素㈱様ご要望
●画像下に引用先を記述
➡全ての画像下に〇〇㈱HPより引用を記述
8/22 小林製薬㈱様ご要望
●製品画像の削除
8/26 武田薬品工業㈱様ご指摘
●製品(アリナミンR)画像の変更
画像元企業様