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最近デング熱が猛威をふるっています

佐々木公園をスタートに今では14都道府県で感染が認められたそうです(2014/09/07現在)

「私は佐々木公園周辺に行ったことがないから大丈夫」と高を括っている人は意外に多いですが、デング熱の感染ルートを考えると日本中どこにいても感染する可能性はあります

そもそもどうやって感染するかですが...

デングウィルスを持っている人をシマカが吸血
シマカの体内でウィルスが増殖
ウィルスを持つシマカが他の人を吸血
感染
※デング熱の主たる媒介蚊はネッタイシマカは日本にはいませんが、ウィルスの増殖は劣るものの媒体蚊となりうるヒトスジシマカは日本列島のほとんどに生息しています

と言うことで、もし旅行や仕事で佐々木公園周辺を訪れて感染した人が地元に帰ってシマカに刺されていた場合、デングウィルスを持つ蚊があなたの周囲にいても不思議ではありません

今回日本にデング熱が持ち込まれた経緯は...

海外でデングウィルスを持った蚊に刺された
刺された人が発症前に帰国又は日本に日本に来日
発症前の無自覚な状態で代々木公園に行き蚊に刺される
デングウィルスを持った蚊が誕生!

感染が疑われた場所を閉鎖するなどの対応がされていますが、ウィルスを持った蚊はどこにでもいる可能性があるためこのいたちごっこはまだまだ続きそうです

デング熱流行を受けて、都市圏を中心としたドラッグストアでは虫よけスプレーや殺虫剤の売れ行きが急増して品切れのストアも出ているそうです

本来ならこの時期、棚割から虫よけ商品を縮小するドラッグストア業界としては予想外で対応に追われていることでしょう

TVやネットのニュースでは、「コマメに虫よけを使うことが重要!」と頻繁に報道されていて、TVニュースの一般人インタビューでは鼻高々に「何回も虫よけをスプレーしてる」という姿が見られました(;´・ω・)

確かに汗などで流れた時は塗り直すことは重要ですが、そんなにコマメに塗る必要があるのでしょうか

そもそも虫よけの多くには何が入っているかですが...ディート(ジエチルトルアミド)と呼ばれる成分です

このディートと呼ばれる成分は、第二次世界大戦中にジャングルで戦う米軍兵士たちが(敵国の兵士よりもある意味脅威となる)蚊の激しい攻撃を受け、大勢の兵士が蚊を媒介とした感染症(マラリアやデング熱)で倒れたため、これを打開するためにりとあらゆる化合物を試した結果偶然見つかったものです

忌避剤と言う分類で比較的安全とされていますが、その作用やメカニズムは実際のところまだ100%確認されていません

(尊い動物たちを使った)動物実験を繰り返し行って、取敢えず安全だという結果に落ち着いたそうです(犠牲になった動物たちには本当に頭が下がります)

科学雑誌Natureに最近発表された論文によると、ディートは虫の触覚にある匂いの受容体を混乱させて、吸血する獲物にまっすぐに向かえなくなるから寄ってきにくくなるらしいです

メカニズムに対する諸説は他にも、ただ単に吸血する虫にとって嫌な臭いだから寄ってこないと言うものもあります

日本で発売されているディートを含む製品は、直接肌に塗布するものは、濃度12%のものを第2類医薬品それ以外を医薬部外品と分類されています(1%だろうが11%だろうが同じ分類っていうのは衝撃的ですね)

最近は、商品パッケージに濃度を表示しているメーカーがほとんどですが、表示していないメーカーも少なからずいるので、その場合は、医薬部外品の場合、1%なのか11%なのか不明なので購入する場合は注意してください

外国では濃度30%が普通に発売されていて、欧米ではもっと高い濃度の商品もあるとかないとか...Σ(・ω・ノ)ノ

現在は、リスクが再検討され規制も厳しくなりカナダでは濃度30%以上は発売禁止となっています


濃度と作用時間の関係
 濃度30%  6時間 
 濃度15%  5時間 
 濃度10%  3時間 
 濃度5%  2時間 

ディートの濃度は、一般的に作用持続時間に比例する
と言われていますが、日本製のもの(12%以下)は海外では効かないと言う話を聞くと効果にも差があるのかもしれません

世のお父さんお母さんは、「何としても蚊から我が子を守らないと!」と言うことで頻繁に子供に塗布しているとしたらちょっと危険です


年齢別使用限度回数
 6ヵ月未満   使用不可 
 6ヵ月以上2歳未満  1日1回 
 2歳以上12歳未満  1日1~3回 

▼12歳未満は顔には使用不可


ベビー商品売り場に普通にディート商品が置かれていることがありますが、6ヵ月未満は使えないのでくれぐれも赤ちゃんに塗らないで下さい

乳幼児・小児は成人に比べて肌の免疫力が弱いので、かぶれや赤み・かゆみなどの副作用が現れやすいので使用回数は守りましょう
※高齢者も成人に比べて免疫力が弱いため注意です

ちょっと怖いのは、ディートの濃度で使用回数の制限が変わるとはどこにも書いていなかった点で、6ヵ月の子に1%を塗ろうが12%を塗ろうが使用回数は1回と言うのは...不可解です

エアゾールタイプの霧剤タイプのものは手軽で広範囲に塗ることに対しては最適ですが、霧状に薬剤が周囲に舞うため、稀に目の充血・喉の違和感・気分不良などが起こります

ディート剤の副作用は、稀ですが起こることがあります

デング熱流行の影響で必要以上に塗布する人が増えている現在、もしかしたら副作用が今までに比べてより顕著に出る可能性があります


ディートで起こりうる主な副作用
 皮膚  発赤・湿疹・痒み・発疹 
 腫れ・ヒリヒリ感 など 
 眼  刺激感・結膜炎・流涙 など 
 肝臓  肝炎 など 
 神経系  痙攣・運動失調・過度の緊張 など 
 循環器系  血圧低下 など 

デング熱は確かに怖いですが、予防のために塗ったはずのディートで副作用が出ては本末転倒なので使用方法はしっかりと守りましょう


❶ 定められた用法・用量を厳守する
 色々な商品を見た結果...小児以上の用量がどこにも書いていない(。-`ω-)

❷ 漫然とした使用を避け、虫が多い戸外での使用等、必要な場合にのみ使用する
 ディートは使用後も皮膚や脂肪組織に1~2ヵ月残存するというデータがあるため毎日のように使うと副作用が出やすくなります

❸ 小児(12才未満)に使用する場合は、保護者や大人の指導監督のもと使用する
 大人の責任重大です!子供が勝手に使わないように保管場所にも注意!

❹ 腕・足など露出部分には約15cmの距離からスプレーし、同じ個所に連続して3秒以上噴霧しないこと
 エアゾールタイプの場合、近距離で使用したり同じ部位に3秒以上使用すると低温やけどになる恐れがあります

❺ 顔面に塗る場合は、適量を一度手のひらに噴霧してから塗布する
 直接顔に降りかけると、薬剤を吸い込んだり目に入ったりする危険がある

❻ 衣服へ塗る場合、内側(皮膚に直接触れる部分)へ塗布しない
 より効果を出すためにやりがちですが、かぶれの原因になります

肌に塗布した場合でも、衣類に塗布した場合でも、帰宅後はすぐに洗い流してください
 塗ったまま放置すると、肌は肌荒れの原因に、衣類は色落ちや繊維の劣化につながります


ちなみに、デング熱は一過性のものだからそのうち収束すると言われているのは、原因となるシマカの生態によるものです


日本における代表的な蚊の活動時期
 蚊の種類  生息地  特徴 
 ヒトスジシマカ  東北より南 
 人家・やぶ・公園・墓地 
 卵で越冬
 昼に刺す 
 アカイエカ  北海道~九州
 住宅地に多い
 成虫で越冬
 夜に刺す 
 チカイエカ  ビルの地下・商業施設 成虫で越冬 
 1日中刺す 

公園や神社で感染したと騒がれているのは、シマカの生息地が関係しています

以前、吸血するのはメスのみで吸血は産卵のためと書きましたが、チカイエカは吸血せずに産卵可能なのでチカイエカは本当に厄介なやつです( ̄д ̄)

ヒトスジシマカは卵で越冬ですが、ウィルスは卵を介して遺伝されないと言われているため冬になれば自然と休息すると言われています

温暖化で暖かくなっているので一概には言えませんが、一般的には、ヒトスジシマカの活動時期は5月中旬~10月下旬までと言われているのでデング熱はもう少し続きそうです

12才以上の用量がどこにも書かれていませんが、国内最大濃度のディート12%は理論上は4時間は効果が持続するので、出来ることなら多くても4時間(出来れば6時間)は間隔を空けることをオススメします

現在のところ有効なワクチン・治療薬はまだないため、虫よけ剤を上手く使ってデング熱流行を乗り切りましょう

大切なことは塗る回数を増やすことではなく、まんべんなく塗ることです

刺された後、発症するまでには潜伏期間が存在するので、もし現在感染が騒がれている場所に潜伏期間を遡って訪れたことがあると言う人は感染拡大(ウィルスを持つ蚊をそこら中に発生させない)ために蚊にこれ以上刺されないように虫よけスプレーなどを使うなどの対策を取ることが大切です

メディアは不安を煽るだけ煽って使用方法や予防策など肝心なことは蔑ろにする傾向がありますが、しっかりとした知識をつけてメディアに踊らされないようにしましょう



デング熱
 潜伏期間2~15日(多くは3~7日)
 症 状突然の高熱で発症し、頭痛・眼痛・顔面紅潮・結膜充血
       (発熱は2~7日持続)
 症 状全身の筋肉痛・骨関節痛・全身倦怠感
 症 状胸部・体幹から始まる発疹が出現し、四肢・顔面に広がる
       (発症後3~4日)
 一般的に症状は1週間程度で回復しますが、稀に発熱2~7日後、血漿漏出に伴うショックと出血傾向を主な症状とする致死的病態が出現することがあります

※デング熱が疑われる場合は病院受診が基本ですが、もし市販の解熱成分を飲むとしたらアセトアミノフェンに留めましょう(特にアスピリンは出血傾向を伴う病態を誘発する恐れがあります)




持病をお持ちの方・併用薬のある方・妊娠又は授乳中の方・過去にアレルギーを起こしたことのある方はOTC医薬品購入前に担当医師又は薬剤師にご相談下さい

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